不登校・ひきこもりは親が原因?

はじめに

いろいろな原因が存在する不登校や引きこもり。親が原因ということはあるのでしょうか?
中学2年生から担当していたDくんのお話です。不登校・ひきこもりをどうにかしたいとのご依頼。
まずは親との面談から・・・。

この状況はいつくらいからですか?

中1の途中くらいから少しずつ休みが多くなり・・・。

今はどれくらいの頻度で学校へ?

ほぼ0で、部屋から出てくることも少なくなってます。

親との面談で。

様々な話をしていく中で・・・。

講師(以下 講):指導がはじまって少し経過しまして、少し聞いておきたいんですが・・・。
Dくん親(以下 親):どんなことでしょうか?
講:いつくらいから学校に行かなく、行けなくなりはじめました?
親:そうですね・・・。中1の途中くらいから・・・。
講:何かそのあたりで思いあたることはありませんか?
親:小学校のときは特に問題なかったように思いますが・・・。中学生になっても最初のほうは思いあたることは・・・。
講:特にないということでしょうか?
親:そうですね。
講:じゃあ成績面についてお伺いしたいのですが。
親:良かったほうだと思います。
講:といいますと?
親:テストにおける学年順位は5番手以内にはいましたし。
講:それはいつ?
親:中1からテストの順位が出るのでそのときです。最初は3位で、それから下がるように・・・。
講:なるほど。成績が下がってきたと。
親:勉強もあまりしないような・・・。
講:ま、中学生の最初なんで、そんなもんではないかと思いますよ・・・。

なんとなくこのあたりで思いあたる節が出てきました。次は本人との話です。

Dくんとの話の中で(1)。

Dくんとは普通に勉強を行える状況になっており、その中で数学が特に面白さを感じるということで、高校数学の内容まで先取り学習をしています・・・。

講:ねえ。数学のどんなところが面白い?
Dくん(以下 D)勉強が進むにつれて公式っていういろんなツールが増えていくでしょ。でそれを使って、謎を解き明かしていくというか、アプローチが一つじゃないってのもやる気にさせますよね。
講:ほう。なかなかのセリフですな。
D:今やってるのって高校の内容ですよね。それより上に行くともっとすごいん?
講:うん。なんかね。あんまり覚えていないんだけど・・・。例えばすごく難しい計算があるとするでしょ。そういった場合に、我々がいる現実世界じゃなくて、別の世界にその計算を飛ばしてというか移動して・・・その世界ではその計算が簡単にできてしまう。で、その結果をまた元の現実世界に戻す・・・。なんてのもあったような・・・。
D:なんかすごそう。
講:なんかそういうのがいろいろあったような・・・。
D:大学に行くとできるん?
講:うん。
D:大学行ける?
講:このままだとちょっと・・・。
D:学校行っとけと・・・。
講:選択肢としては二つ。

・中学校・高校と普通に行って大学へ
・自力で勉強して中学校と高校の卒業資格を試験でとってから、大学へ

D:そんなのがあるん?どっちがいいん?
講:そうだねえ・・・。

Dくんとの話の中で(2)。

二つの選択肢の話が続きます・・・。

講:楽なのは学校へ行くほうかな。学校で座ってれば勝手に授業が始まって、それを聞いてればいい。自力でやるとなると、その部分から・・・ってなるから。ただ、それも一つに視点なので・・・。
D:他にもあるん?
講:おん。学校に行くってさっきから言ってるけど、その行為自体のハードルが高い人もいるから、そういった場合には自力のほうを勧めます。
D:俺の場合は?
講:学校に行ってない理由にもよるけど。差支えなければ教えてもらってもいい?
D:学校というよりは親かな・・・。
講:どういうこと?
D:テストに対して細かい。
講:怒れれるとか?確か成績は良かったんじゃ・・・。
D:間違えた問題を一つ一つチェックして、「何で間違えた?」って、それが分かるようであれば間違ってないっての。
講:だから学校へ?
D:学校行ったらテストあるやん。で、また同じことが始まる。それやったら学校行かんとけばテスト受けんでいいし。
講:行けって言われん?
D:だから親が家にいるときは部屋から出ないようにしてる。
講:なるほどな。じゃあそれがなくなったら?
D:たぶん・・・大丈夫。あ、でも学校の勉強についていけるか・・・。
講:それは問題なし。サポートするんで。

提案と結果。

原因(の一つ)が見えたので、親との面談を再度。Dくんとの話についての指摘を・・・最初はいろいろと言ってましたが、最優先に考えるべきはDくんのこと。ということは理解しているようで・・・。

講:で、提案としては

本人とは学校、勉強に関する会話を原則禁止

これでお願いしたいです。
親:それ以外の内容・・・話せますかね・・・。
講:別にムリに話せなくてもいいんですよ。会話が無くたってDくんは親に対してちゃんと感謝してますよ。
親:そういってもらえるとありがたいです・・・。
講:ムリに話さなくてもいい。あいさつ程度で十分!って思っておきましょう。
親:やってみます。


というわけで、学校へ行くことを妨げている原因(の一つだろう)を取り除いてみました。

そして学校に行くようになり、私との勉強を続けていった結果。国立大の数学専攻に進むことができました。楽しく大学生活を送れたようです。

このように、不登校については様々な要因があり、親が原因となっている可能性もあります。

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