学校に行けない自分を責めてしまう(実践編)

はじめに

学校へ行けていない人の多くが自分を責めてしまう傾向があるようです。今回は、そんな子どもの親の話です。

学校へ行けない自分を責めているようで・・・。

分かります。でも、そんなときだからこそ親のサポートが必要かも。

どんな?

安心できる環境というか・・・。

みんなは学校へ行っているのに…

🔴保護者

「先生、最近子どもが『自分なんてダメなんだ』って言うようになったんです。

最初は学校に行けないことを気にしているだけかと思っていたんですが、最近は『何をやっても意味がない』『自分には価値がない』みたいなことまで言うようになって…。

正直、どう声を掛けていいのか分からなくなってしまいました。」

🔵講師

「それはとても心配になりますよね。

でも、その言葉は実は不登校のお子さんから本当によく聞く言葉なんです。」

🔴保護者

「そうなんですか?」

🔵講師

「はい。

学校へ行けていないことを、『自分が悪いからだ』と結び付けてしまう子は少なくありません。

周りから責められているわけではないんです。

でも本人は、

『みんなは普通に学校へ行けるのに、自分だけ行けない。』

『だから自分はダメなんだ。』

そんなふうに考えてしまうんですね。」

🔴保護者

「確かに、家でもそんなことばかり言っています…。」

🔵講師

「だからまず必要なのは、『学校へ行けていないこと』と『あなたの価値』は全く別なんだよ、と伝え続けることなんです。」

励ましているつもりなのに逆効果…

🔴保護者

「私はずっと励ましてきたんです。

『そのうち行けるよ。』

『頑張れば大丈夫。』

『気持ちを切り替えてみよう。』

でも、そのたびに子どもは黙ってしまうんです。」

🔵講師

「実は、それもよくあることなんですよ。」

🔴保護者

「えっ?励ましなのにですか?」

🔵講師

「本人はすでに十分苦しんでいます。

心の中では、

『頑張らなきゃ…。』

『でも頑張れない…。』

という状態なんです。」

🔴保護者

「確かに、見ていても苦しそうです。」

🔵講師

「そこへ『頑張ろう』と言われると、

『やっぱり頑張れていない自分はダメなんだ…。』

と受け取ってしまうことがあります。」

🔴保護者

「そんなふうに聞こえていたんですね…。」

🔵講師

「だから今は、

『今日は話してくれてありがとう。』

『一緒にご飯を食べられてうれしかったよ。』

『今日は少し笑顔だったね。』

そんな言葉のほうが心には届きやすいんです。」

学校より先に取り戻すものがある

🔴保護者

「じゃあ、学校へ戻ることを目標にするのはまだ早いんでしょうか?」

🔵講師

「焦らなくて大丈夫です。

今、一番必要なのは『学校へ行く力』ではなく、『自分を認める力』なんです。」

🔴保護者

「自分を認める力…ですか。」

🔵講師

「例えば、

朝起きられた。

家族と少し話せた。

散歩に行けた。

好きなゲームを楽しめた。

これらも立派な前進なんです。」

🔴保護者

「でも、そんなことでいいんでしょうか?」

🔵講師

「もちろんです。

自己否定が強い子は、『できなかったこと』ばかり見ています。

だから周りの大人が、

『今日はこれができたね。』

『昨日より元気そうだったね。』

と、小さな成功を一緒に見つけてあげることが大切なんです。」

🔴保護者

「なるほど…。

学校だけを見ていたら、その変化には気付けませんね。」

🔵講師

「そうなんです。

自信は、小さな成功体験の積み重ねでしか育ちませんからね。」

「学校へ行けない自分」ではなく「今を頑張っている自分」

🔴保護者

「今日のお話を聞いて、子どもは学校へ行けていないことよりも、自分自身を責め続けていることのほうが苦しいんだと分かりました。」

🔵講師

「その気付きはとても大きいですね。」

🔴保護者

「今までは『学校へ行けるようになれば解決する』と思っていました。」

🔵講師

「でも実際には順番が逆なんです。

自分を責める気持ちが少しずつ減って、

『自分でもいいんだ。』

と思えるようになってきた結果として、学校へ向かう力が戻ってくることが多いんです。」

🔴保護者

「焦って学校の話ばかりするより、『今日も一日過ごせたね』という声掛けを増やしてみようと思います。」

🔵講師

「それが一番の支えになります。

学校へ行けていない今も、お子さんは止まっているわけではありません。

苦しみながらも、毎日少しずつ前へ進んでいます。

その歩幅は人それぞれです。

だからこそ、『学校へ行けない自分』ではなく、『今を一生懸命生きている自分』を少しずつ認められるように、大人が隣で支えてあげてください。

その積み重ねが、いつか『もう一度やってみよう』という力につながっていくのです。」

理論編はこちらから

学校に行けない自分を責めてしまう(理論編)

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