「生きる意味が分からない」と悩む子どもに必要なのは、答えではなく対話かもしれない(実践編)
はじめに
以前に担当していた人で、生きることについての疑問点が多すぎて生きづらい人がいました。その人ととことん話すことによって悩みを減らしていったことがありました。
人って何のために生きているんでしょうか・・・。
なかなか難しいですな・・・。でも興味深いテーマですな。
こんな話をすると、『考えすぎだよ』って言われることが多いので、誰にも話さなくなっていました。
答えは簡単には出ないだろうけど・・・。少し考えてみましょうか♪
答えを教えるより、最後まで話を聞く
🔴生徒
「僕は、小さい頃から何でも理由を知りたくなるんです。でも、生きることだけは、どれだけ考えても答えが見つからなくて……。」
🔵講師
「答えが見つからないことが苦しいんだね。」
🔴生徒
「そうなんです。家族に話しても『そのうち分かるよ』とか『難しく考えなくていい』と言われて終わってしまいます。」
🔵講師
「もちろん励まそうとして言ってくれているんだと思う。でも、君としては最後まで話したかったんだよね。」
🔴生徒
「はい。本当はもっと聞いてほしかったんです。」
🔵講師
「じゃあ今日は、時間を気にせず話してみよう。どうしてそんなことを考えるようになったのか、どんなことが頭に浮かぶのか、一つずつ聞かせてほしい。」
🔴生徒
「学校へ行けなくなってから、一人で過ごす時間が増えて、毎日いろいろ考えるようになりました。『生きる意味って何だろう』『人は何のために頑張るんだろう』って。」
🔵講師
「なるほど。一人で考える時間が長くなったからこそ、その疑問が大きくなっていったんだね。」
🔴生徒
「そうです。でも今日は、最後まで聞いてもらえて少し気持ちが軽くなりました。」
同じ話を繰り返すことにも意味がある
🔴生徒
「先生、また同じ話をしてもいいですか?」
🔵講師
「もちろん。何度でも聞くよ。」
🔴生徒
「毎回同じことを話している気がして、自分でも嫌になるんです。」
🔵講師
「実は、同じ話に見えても少しずつ変化していることが多いんだよ。だから気にしなくていい。」
🔴生徒
「そうなんですか?」
🔵講師
「前は『何も意味がない』と言っていたけれど、この前は『意味はあるのかもしれないけど、自分にはまだ分からない』と言っていたよね。それだけでも考え方は少し変わっている。」
🔴生徒
「あ……言われてみれば、そうかもしれません。」
🔵講師
「人は話すことで、自分の考えを整理していくんだ。だから同じテーマでも、何度話してもいい。」
🔴生徒
「そう言ってもらえると安心します。『またその話?』と言われるのが怖かったので……。」
🔵講師
「ここでは遠慮しなくていい。疑問があれば、一緒に考えよう。」
少しずつ、自分の言葉で前を向けるようになった
🔴生徒
「先生、最近少し変わったことがあるんです。」
🔵講師
「どんなこと?」
🔴生徒
「前は答えが出ないことが苦しくて仕方なかったんです。でも最近は、『今は分からなくてもいいのかもしれない』と思える日が増えてきました。」
🔵講師
「それは大きな変化だね。」
🔴生徒
「先生が答えを教えてくれたわけじゃないのに、不思議なんです。話をしているうちに、自分の中で考えが整理されてきた感じがします。」
🔵講師
「それは君自身の力だよ。私は君の考えを否定せず、一緒に整理するお手伝いをしてきただけなんだ。」
🔴生徒
「一人で考えていたときは出口がない気がしていました。でも誰かと話すと、『別の考え方もあるんだ』と思えるようになりました。」
🔵講師
「それが対話の力なんだよ。答えを押し付けるより、一緒に考えることで見えてくるものもあるからね。」
一緒に考えてくれる人がいることが、大きな支えになる
🔴生徒
「まだ、生きる意味が分かったわけではありません。でも、前みたいに一人で苦しくなることは少なくなりました。」
🔵講師
「人生には、すぐに答えが出ない問いがたくさんある。でも、それは悪いことじゃない。」
🔴生徒
「前は『早く答えを見つけなきゃ』と思っていました。」
🔵講師
「焦らなくていいんだ。大切なのは、考えることをやめることではなく、一人で抱え込まないことだよ。」
🔴生徒
「先生が『一緒に考えよう』と言ってくれたことを、今でも覚えています。あの言葉で、『一人じゃない』と思えました。」
🔵講師
「困ったときや迷ったときは、また話そう。答えを急がなくてもいい。一歩ずつ、自分のペースで考えていけばいいんだから。」
🔴生徒
「はい。今は、『分からない』ことよりも、『一緒に考えてくれる人がいる』ことの方が大切なんだと思えるようになりました。」
理論編はこちらから
「生きる意味が分からない」と悩む子どもに必要なのは、答えではなく対話かもしれない(理論編)
はじめに 「なんで生きなきゃいけないの?」 「人はどうして働くの?」 「結局、何のために勉強するの?」 不登校やひきこもりの子どもたちと接していると、このような問いを口にすることがあります。 一見すると哲学的な話ですが、 […]
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