不登校の家庭教師にはどんな効果が?学習だけではない5つの役割
- 1. 不登校の家庭教師は「成績アップ」だけを目的にしなくていい
- 2. 効果・役割① 自宅から学習を始められる
- 3. 効果・役割② その子の理解度まで戻って学び直せる
- 3.1. 「戻る=遅れる」ではない
- 4. 効果・役割③ 学習習慣を作るきっかけになる
- 5. 効果・役割④ 家族以外の大人と話す機会になる
- 5.1. ただし、家庭教師にはできないこともある
- 6. 効果・役割⑤ 保護者と子どもの「勉強をめぐる衝突」を減らせることがある
- 7. 家庭教師をつければ必ず勉強するようになる?
- 8. 不登校の家庭教師を選ぶときに確認したいこと
- 9. 家庭教師を検討してもよいのはどんなとき?
- 10. 不登校の家庭教師は「次の一歩」を作る選択肢の一つ
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「不登校の子に家庭教師をつける意味はあるのだろうか」
「学校へ行けていない状態で、家庭教師をお願いしても大丈夫?」
「家庭教師を頼んだら、本当に勉強するようになる?」
不登校のお子さんを持つ保護者の方の中には、家庭教師を検討しながらも、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
家庭教師というと、
「分からない勉強を教えて、成績を上げる人」
というイメージが一般的かもしれません。
もちろん、学習指導は家庭教師の大切な役割です。
しかし、不登校のお子さんへの家庭教師では、それだけでは十分ではない場合があります。
何か月も勉強から離れている。
昼夜逆転している。
学校の教材を見ることにも抵抗がある。
人と話す機会が減っている。
高校進学について不安を感じている。
このような状況では、いきなり「成績を上げること」だけを目標にしても、うまくいかないことがあります。
まず必要なのは、
その子が今いる場所から、学習とのつながりを少しずつ作り直していくこと
かもしれません。
この記事では、不登校のお子さんに家庭教師を利用することで考えられる5つの役割と、家庭教師を選ぶときに注意したいポイントについて解説します。
不登校の家庭教師は「成績アップ」だけを目的にしなくていい
一般的な家庭教師では、
「数学の点数を20点上げたい」
「定期テスト対策をしたい」
「高校受験の勉強をしたい」
といった具体的な目標から始まることが多いでしょう。
しかし、不登校のお子さんの場合は違うスタート地点になることがあります。
例えば、
「3か月ほとんど勉強していない」
「教科書を開くこと自体を嫌がる」
「何から勉強したらいいのか分からない」
という状態です。
この段階で、
「次のテストで80点を取りましょう」
と言われても、本人には遠すぎる目標に感じられるかもしれません。
そこで最初の目標を、
「週に一度、家庭教師と話す」
にしてもいいのです。
そこから、
「問題を一問やってみる」
「10分勉強する」
「分からないところを質問する」
と、少しずつ目標を変えていきます。
つまり、不登校の家庭教師では、
学習成果だけではなく「学習を再開できる状態を作ること」そのものが最初の役割になる場合があります。
効果・役割① 自宅から学習を始められる
不登校のお子さんにとって、家庭教師の大きな特徴の一つが、自宅で学習支援を受けられることです。
不登校だからといって、すべての子が外出できないわけではありません。
買い物には行ける。
家族との外出ならできる。
夜なら外へ出られる。
という子もいます。
一方で、
「学校の近くを通るのがつらい」
「同年代の子に会うのが怖い」
「人がたくさんいる場所へ行きたくない」
という子もいます。
その状態では、
「勉強するために、まず塾へ行かなければならない」
という条件そのものが大きなハードルになります。
家庭教師なら、本人が比較的安心して過ごせる自宅から始められます。
外へ出られるようになることを待ってから学習を始めるのではなく、
「今いる場所でできることから始める」
という選択肢を持てるわけです。
効果・役割② その子の理解度まで戻って学び直せる
不登校の期間が長くなると、学校の授業と本人の理解度に差が生まれることがあります。
例えば現在中学2年生だとします。
学校では中学2年生の数学を勉強しています。
しかし本人の理解度を確認すると、
「中学1年生の方程式から分からなくなっている」
ということがあります。
この状態で中学2年生の問題だけを解き続けても、なかなか理解できません。
一対一の家庭教師であれば、
「学校が今どこをやっているか」
だけではなく、
「本人がどこまで分かっているか」
を基準に学習を進めやすくなります。
必要であれば中学1年生へ戻る。
場合によっては小学校の内容まで戻る。
逆に理解できている部分は早く進む。
このように調整できます。
「戻る=遅れる」ではない
保護者としては、
「ただでさえ遅れているのに、さらに前の学年まで戻って大丈夫?」
と心配になるかもしれません。
しかし、つまずいた場所まで戻ることは、必ずしも遠回りではありません。
例えば方程式が理解できない原因が文字式にあるなら、文字式を復習する。
文字式が理解できれば、方程式も理解しやすくなる。
その結果、その先の単元にも進みやすくなります。
分からないところを飛ばして先へ進むより、土台を作り直した方が結果的に早いことがあります。
効果・役割③ 学習習慣を作るきっかけになる
不登校になって勉強する習慣がなくなると、
「勉強しよう」
と思っても、一人ではなかなか始められないことがあります。
明日からやろう。
午後からやろう。
この動画を見終わったらやろう。
そう思っているうちに一日が終わる。
これは不登校に限らず起こることですが、長期間学習から離れているほど、再開のハードルは高くなりやすくなります。
家庭教師が週に一度来ると、
「この時間は一緒に勉強する」
というきっかけを作ることができます。
最初は週に一度だけでも構いません。
例えば、
家庭教師と10分勉強する。
↓
30分できるようになる。
↓
家庭教師が来ない日に5分復習する。
↓
一人でも少し勉強する。
このように段階を作ることができます。
最終的な目標は、
「家庭教師がいないと何もできない状態」にすることではありません。
少しずつ自分でも学習できる状態を作っていくことが重要です。
効果・役割④ 家族以外の大人と話す機会になる
不登校になると、人との接点が少なくなることがあります。
特に自宅で過ごす時間が長い場合、
毎日話す相手が家族だけになることもあります。
そんなとき、家庭教師は単に「勉強を教えに来る人」だけではなく、定期的に会う家族以外の大人になることがあります。
もちろん、無理に会話をさせる必要はありません。
最初は返事だけ。
少しずつ好きなゲームの話をする。
趣味の話をする。
その延長で、
「数学、ちょっとやってみる?」
となることもあります。
勉強とは関係のない会話に見えても、信頼関係を作るためには大切な時間になる場合があります。
ただし、家庭教師にはできないこともある
ここは大切な点です。
家庭教師は、すべての問題を解決できる専門家ではありません。
心身の状態について専門的な支援が必要な場合などは、家庭教師だけで対応するのではなく、学校、公的な相談機関、医療・福祉など、必要に応じて適切な支援につながることが重要です。
家庭教師はあくまで、
学習支援を中心とした一つの選択肢
として考える必要があります。
効果・役割⑤ 保護者と子どもの「勉強をめぐる衝突」を減らせることがある
不登校家庭で起こりやすい問題の一つが、勉強をめぐる親子の衝突です。
保護者は心配だから、
「今日は勉強した?」
と聞く。
子どもは、
「今やろうと思っていた」
と答える。
保護者が、
「昨日もそう言っていたでしょう」
と言う。
そして、
「うるさい!」
となる。
保護者としては、子どもの将来が心配だから声をかけています。
しかし子どもからすると、
「また勉強の話をされた」
と感じます。
これが毎日続くと、親子の会話そのものが減ってしまうことがあります。
そこで、学習については家庭教師など第三者に任せるという方法があります。
保護者が、
「勉強させる人」から少し離れる
ことができるからです。
すると家庭での会話を、
学校。
勉強。
進路。
だけにしなくて済む可能性があります。
家庭教師を利用する目的は、単に勉強時間を増やすことだけではありません。
親子関係を守りながら学習支援を外部へ分担する
という意味を持つ場合もあります。
家庭教師をつければ必ず勉強するようになる?
ここは誤解しないようにしたいところです。
家庭教師をお願いしたからといって、
「翌日から毎日2時間勉強する」
「すぐ学校へ戻る」
「必ず成績が上がる」
というものではありません。
子どもの状態によっては、学習まで時間がかかることがあります。
最初の数回はほとんど会話だけ、ということもあるかもしれません。
重要なのは、
その子の現在地に合った目標を設定することです。
例えば最初の目標が、
「60分勉強する」
ではなく、
「家庭教師と10分話す」
でも構いません。
次は、
「問題を一問一緒に解く」。
その次は、
「20分勉強する」。
小さな変化を積み重ねます。
家庭教師の効果を見るときも、
「テストの点数が何点上がったか」
だけではなく、
「以前より勉強への抵抗が減ったか」
「分からないと言えるようになったか」
「自分から問題を解くことが増えたか」
といった変化も見ていくことが大切です。
不登校の家庭教師を選ぶときに確認したいこと
不登校のお子さんに家庭教師をお願いする場合、単に「教え方が上手か」だけで判断しない方がよいでしょう。
例えば、次のような点を確認します。
本人のペースに合わせてもらえるか。
最初から決められた学習量を求めるのではなく、状態に合わせて調整できるか。
前の学年まで戻れるか。
現在の学年にこだわらず、つまずいた場所から学び直せるか。
会話から始めることもできるか。
本人がまだ学習に向かえない場合、関係作りから始められるか。
保護者も相談できるか。
家庭での学習や進路について、状況を共有できるか。
高校受験やその先まで考えられるか。
特に中学生の場合、現在の学習だけでなく、進路につながる支援ができるか。
こうした点を確認して、
「この子に合いそうか」
という視点で選ぶことが重要です。
家庭教師を検討してもよいのはどんなとき?
例えば次のような状況なら、家庭教師を学習支援の選択肢として考えてみてもよいでしょう。
- 学校を休んでから勉強が止まっている
- 一人では何から勉強すればいいか分からない
- 塾へ行くことに抵抗がある
- 集団での学習が負担になっている
- 前の学年まで戻って学び直したい
- 保護者が勉強を教えるとけんかになる
- 高校受験や進路が心配になってきた
- 家族以外の大人と接する機会が少なくなっている
もちろん、一つ当てはまったからといって家庭教師が必ず必要という意味ではありません。
学校や家庭での学習、その他の支援が合う子もいます。
大切なのは、
家庭教師を利用すること自体を目的にしないことです。
「今、この子に何が必要なのか」
を考えた結果として、家庭教師という方法が合うかどうかを考えます。
不登校の家庭教師は「次の一歩」を作る選択肢の一つ
不登校のお子さんに家庭教師をお願いする目的は、必ずしも最初から成績を上げることだけではありません。
自宅で学習を始める。
分からなくなった場所を見つける。
問題を一問解く。
週に一度勉強する。
家族以外の人と話す。
少しずつ自分でも学習できるようになる。
高校進学について考え始める。
このような一つひとつの変化が、その子にとっての「次の一歩」になることがあります。
学びサポートステーションふくいでは、不登校やひきこもりのお子さんについて、現在の学年や学校の進度だけで判断せず、一人ひとりの状態や理解度を確認しながら学習支援を考えていきます。
「まだ勉強する状態ではない気がする」
「家庭教師をお願いしても本人が話すか分からない」
「何か月も勉強していない」
「高校受験が心配」
という段階でも、まず現在の状況を整理するところから始められます。
家庭教師をつけるかどうかを急いで決めるのではなく、
「今のこの子にとって、どんな支援なら次の一歩を作れそうか」
というところから考えてみてください。
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学校に行けないお子さんのための家庭教師
不登校のお子さんのことで悩まれている方からのご相談が増えています。
無理に勉強を始める必要はありません。
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